こんな人のための記事です
オマツリ
船釣りをしている人なら誰でも経験したことがある、苦い苦いあの瞬間”オマツリ”
”オマツリ”とは、釣りの最中、自分の仕掛けと他の乗船者との仕掛け同士が絡むことを指す釣り用語
みんな嫌ですよね”オマツリ”
オマツリして糸絡みをほどいている時間は、当然釣りを中断せざるを得ないので、魚は釣れません
- オマツリした相手が仲間や友人、知り合いなら、まだ笑いながら済ませられる
- 他人だった場合は申し訳なさと情けなさがあり、気まずい雰囲気になってしまう
特に周りが釣れ始めている時にオマツリは絶対にしたくありません
こんな誰でも嫌なオマツリを無くすべく、船釣り歴20年のブログ主が今までの経験をもとに、オマツリを回避する方法を解説していきます
もちろんオマツリを完全に無くすことは無理かも知れませんが、ぜひこの記事を読んで、オマツリの回数を圧倒的に少なくして、
船中が釣れ始めている時にオマツリせず、自分も釣る側になってください!
ではまず結論から言うと、こちら↓
- オモリは船指定の重さ(周りと合わせる)
- 仕掛けを底に付けない(付けすぎない)
解説していきます
この記事に書かれていることは、ブログ主の経験や個人的考えに基づいています。必ずしも、完全にオマツリを防ぐことを約束しているものではありませんので、何卒ご承知おきください。
オマツリの原因と対策
1. ラインの太さと種類を統一する
船上では、ラインの太さや種類が異なると、流れや潮の影響でラインが不規則に動き、他の人と絡まりやすくなります。PEラインを使用する場合、他の釣り人とラインの号数や素材が極端に異ならないようにすることがポイントです。
2. 投げ入れのタイミングを合わせる
同じタイミングで仕掛けを投入することで、ラインが同じ方向に流れやすくなり、おまつりのリスクを減らせます。船長の合図や周りの人の動きをよく見て、投げ入れるタイミングを揃えるようにしましょう。
3. タナを揃える
タナ(仕掛けを投入する水深)を周囲と揃えることも重要です。タナがバラバラだと、異なる深さにあるラインが動く際に絡まりやすくなります。船長の指示や魚群探知機の情報を元に、適切なタナを合わせてください。
4. 周りの釣り人とコミュニケーションを取る
おまつりを防ぐためには、他の釣り人とのコミュニケーションが欠かせません。自分が仕掛けを投入する際や巻き上げる際には、周囲に声をかけてタイミングを知らせることが有効です。また、お互いに「おまつり」しそうな状況に気づいたら、早めに対処できます。
5. ライン(糸)の流れを読む
船の流れや潮の動きを把握して、自分のラインがどう流れるかを予測することも大事です。特に、潮の流れが速い場合や風が強い日は、ラインが予想外の方向に動くことが多いので、仕掛けを投入する方向やタイミングを工夫します。
6. 巻き上げの速度を調整する
魚がかかって巻き上げる際、急に巻きすぎると周囲のラインと絡まりやすいです。他の人が魚をかけている場合は、自分のラインをゆっくり巻き上げて、スペースを作るように意識しましょう。
7. 仕掛けの長さに注意する
長すぎる仕掛けは、周りのラインに絡みやすくなります。特に船上では、狭いスペースで複数の人が釣りをしているため、仕掛けの長さは適切に調整することが大切です。
8. 船の流れている方向や釣座を確認する
船の進行方向や流れに応じて、どの位置に立つかもおまつり防止に役立ちます。船尾や船首、流れに対してラインがどう動くかを予測して、自分の立ち位置を決めるとおまつりのリスクを減らせます。
9. トラブル時の対応を迅速に行う
おまつりを起こしてしまった場合は、焦らずにラインを張らずに緩めて、他の人と協力してほどくことが大切です。無理に引っ張るとラインが切れたり、さらに絡まることがあります。
自分でほどくのが無理そうなら、船長や仲乗りさんに言いましょう
※断られたり嫌な顔をされたら、今後、その船を利用するかを考えるべきだと思います
でも、いきなり全部は無理だから…
今紹介した全てのオマツリ回避方法をいきなり実践するのは難しいと思います
オマツリを気にし過ぎても、釣りに集中できなくなってしまうことも考えられます
①オモリは船指定の重さ(周りと合わせる)②仕掛けを底に付けない(付けすぎない)
そこでまずは実践してほしいのが、
- オモリは船指定の重さ(周りと合わせる)
- 仕掛けを底に付けない(付けすぎない)
です
この2つを実践するだけで、特に自分が原因のオマツリは、大幅に減ると思います
①オモリを船指定の重さにする(周りと合わせる)
まず原則ですが、その船が指定しているオモリの重さがあれば必ず守ることです
↑親切、丁寧な釣り船屋さんだと、こんな感じで書いてくれています
同じ船に乗っている他の方とオモリの重さを、できる限り統一するのは非常に重要です
5から10号程度の違いなら、あまり問題無いことが多いですが、
隣の人は40号、自分は80号
こんな感じで極端に重さが違うと、仕掛けの沈下スピードや仕掛け自体の角度が違ってきます
潮の流れや船の流され方によっては、
ていう感じで、オマツリが連発する可能性があります
乗合船で他人が多い中、全ての方にオモリの重さを確認するのは難しいですが、周りと見比べて、自分ばかりオマツリする、あるいは、同じ人とばかりオマツリするようなら、その人や隣の方に聞いてみましょう
まずはオモリの重さを周りと合わせてみましょう
②オモリを底に付けない(付けすぎない)
先に言っておきますが、
「オモリを底に絶対に付けるな」ということではありません
例えば、ブログ主が大好きなヒラメ釣りの場合は、生息しているヒラメが底にいるわけですから、投入後は、
「一度必ず着底させてから、少し仕掛けを浮かせて待つ」
このスタイルが基本です
しかし、着底させている時間は、ほんの一瞬です
この、着底させている時間が長いとオマツリの確率が高くなります
例えば、こんなかんじで↓
オモリをドーンと着底させたら、しばらくそのままにしてしまっている
これ結構やっている人、多いような気がします
ヒラメは底にいるから、「なるべく底付近を釣ろう」という気持ちはわからなくもないです
ですが、底につけたままでなくてもヒラメは釣れます
むしろ、底につけたままではヒラメは釣れないと思ったほうが良いでしょう
※この考えについては、また別記事で解説しようと思います
話を戻して、船は潮や風の流れで動いています
潮や風が動かなければ、エンジンをこまめに動かして、強制的に船を流す場合もあります
船は絶えず動いていることを頭に入れましょう
例えば船が前に進んでいる場合↓
オモリが着底しているままにすると↓
仕掛けの位置がそのままで
最初にも書きましたが、
着底させるのが悪いことではありません
着底させたままだと、自分が原因のオマツリになってしまうということです
まとめ:まずは今すぐできることから
オマツリをする原因というのを色々と解説してきましたが、結構たくさんあって、その日の海の状況によっても違って、それぞれに対策があります
そして、同じ船釣りでも、なんの釣り方(狙いの魚等)なのかにもより、オマツリの対策は変わってきます
その数あるオマツリ回避方法を、いきなり明日から全てを完全に実践するのは恐らく不可能だと思います
なので、まずはすぐに実践できて、コレを実践するだけで大幅にオマツリが回避される方法を解説してきました
それが、
- オモリは船指定の重さ(周りと合わせる)
- 仕掛けを底に付けない(付けすぎない)
です
まずは、この2つを実践すれば、特に自分が原因のオマツリは、大幅に減ると思います
今すぐ実践できることですから、ぜひ明日からの釣りで試してもらって、不要なオマツリを防いでいきましょう!
皆様の釣りが、より良いものになりますように!