こんな人のための記事です
トラフグ

言わずとしれた高級魚フグの中でも、王様と呼ぶにふさわしい超高級魚です
※この記事は2025年2月に書きました。
それもそのはず、これから産卵期を迎えるトラフグは、食べて絶品の白子がオスの個体に蓄えられ始めます
いつも以上に希少かつ超高級に化けるわけです
その超高級魚トラフグを釣るために、我々は、特にこれから春を迎えるあたりからソワソワし始め、ある日、白子を蓄えた個体が爆釣するXデーに備えて、日々タックルや仕掛けを準備し始めるわけです
Xデーとは
近年、特に東京湾のトラフグ釣りで3月〜4月の産卵期を迎えるトラフグが爆釣する日の事。誰が言い出したのかは不明ですし、どれくらい釣れればXデーっていう決まりもありませんが、シーズンに入ってこんな日があると、トラフグが好調に釣れ出す兆しの一つになっていると思います。今では東京湾の釣りの風物詩にもなりつつあります。
そこで今回は、その超高級魚トラフグを何とか釣るために、船釣り歴20年以上のブログ主が使って、実績折り込み済みの最強仕掛けを解説していきます
まずは、もったいぶらずに仕掛けについて紹介します↓

これです!
・【オモリ】ルミカ 光略カスタムシンカー(30号か25号)
・【ハリ】ハリヨシ 三徳針6/0 3本
・スイベル3個、スプリットリング4個
順番に解説していきます
YouTubeを見て真似した仕掛け
特に隠すつもりはありませんが、この仕掛けは、あるYouTubeチャンネルを見て真似して作っています
ちーちゃんフィッシング倶楽部
そのYouTubeチャンネルは、コチラです↓
コチラの動画で、この仕掛けが紹介されています
2025年3月の動画にも同じ仕掛けが紹介されていました↓
「ちーちゃんフィッシング倶楽部」です
船釣りをする方には、とても有名なユーチューバーですよね
仕掛けや釣り方を具体的に紹介してくれて、船釣りの楽しみ方を面白おかしく伝えてくれるので、ブログ主は大ファンで、よく見て楽しんで勉強させてもらってます!
「釣れる仕掛けや釣り方は、素直に真似る」
釣りの鉄則です
仕掛けの説明

まずは、【オモリ】ルミカ 光略カスタムシンカー(30号か25号が多い)

このオモリの下の環(輪っか)にスプリットリング
そして、【ハリ】ハリヨシ 三徳針6/0 3本(スイベル+スプリットリング)をそれぞれ付ければ完成です
トラフグ仕掛けに求められるのは第一に頑丈性

改めて、この仕掛けを見てみましょう
オモリと金具、針のみで、頑丈です
それは、トラフグの硬く強力な歯に対抗するためです
◎頑丈で鋭いクチバシ状の歯
・トラフグの歯は、鳥のクチバシのように硬くて鋭い構造をしている
・上下に2枚の歯があり、まるでハサミやペンチのようにしっかり噛みつく
◎貝殻や甲殻類を噛み砕くほど強い
・トラフグは貝類や甲殻類を主食にしているため、カニの殻や貝殻を簡単に砕けるほどの噛む力がある
・人間の指でも簡単に噛み切るほど強力
針の結びにワイヤーを使用される方もいますが、生半可な太さのワイヤーや針では、掛けた瞬間、もしくはアタリがあった瞬間から針ごとワイヤーを噛みちぎられてエサを持っていかれる可能性が高くなります
どの釣りでもそうですが、仕掛け(針や糸)を細く小さくすればするほど魚に対しての違和感が少なくなると考えられていて、「アタリが増える」なんて言われています
「アタリを取るか、魚を取るか」
魚釣りの永遠の課題ですし正解のない事ですが、トラフグの決して多くないアタリの釣りに、どちらを取るかはあなた次第です
ちなみに僕は言うまでもなく、魚を取りたいです
確実に取り込める仕掛けを最優先として、アタリの出し方(増やし方)は別の事で対応します
- 仕掛けの迅速な投入
- こまめなエサ付け(チェック)
- タナ取り、誘い
- オマツリにならないような糸だし
- 予約時や乗船前からの釣座選び 等
一つ一つを語りだすと長くなってしまいますので割愛しますが、こんな感じで仕掛けを小さく細くする以外にも、魚のアタリを出す(増やす)方法はいくつもあります
仕掛けを小さく細くして必要以上に魚をバラすリスクを大きくする前に、まずは以上の事を実践してみましょう!
カットウは、ほぼ不要と思うけど…

カットウを付けるかどうかも、よく議論になるところです
コチラも正解はありませんがブログ主が注目しているところは、トラフグがカットウに掛かるか、よりも、
トラフグがカットウに掛かっても取り込めるか
ということです
カットウとは、口に限らず魚体のドコかに針を掛ける事を目的にした仕掛けで、いわゆる「スレ掛かり」を狙っています
魚釣りの「スレ掛かり」は、口掛かりと比較すると引きます
◎「スレ掛かり」と「口掛かり」
針が魚のドコに掛かるか
大体の魚釣りは口に針を掛けますが、フグのカットウ釣りは引っ掛け釣り、「スレ掛かり」です
口に針を掛けて引っ張る「口掛かり」だと、魚の頭がコチラを向き、魚が泳ぐ方向と反対になるため魚の力が弱まります
しかし口以外の、特に魚体の頭より後ろの部分に針が掛かって引っ張る「スレ掛かり」だと、魚の頭は逃げる方向と同じ方向に向いたまま力が加わるため、魚は逃げる方向をずーっと向いたままで、なかなか疲れてくれません
よって、「スレ掛かり」の方が魚の力をより強く感じやすい、というわけです
カットウ(スレ掛かり)+トラフグの重量

トラフグの魚体に「スレ掛かり」させ、さらにトラフグのあの重量感ある重さが加わるのですから、それはもう凄まじい力がカットウ針にかかることになります
「スレ掛かり」を狙った、市販のフグ用カットウ針は細軸が多いため、カットウ針を伸ばされる、折られる、といったリスクが高いと個人的には思います
カットウを付けて、上手くトラフグを連発で釣る名人もいます
それにブログ主も、小型(1kg以下)が混じって釣れるようなときは、カットウを付けることもあります
ですから、カットウを付けることを否定はしません。状況によってカットウが必要なときもあるでしょう。
人それぞれ考えもあるし、どれが正解というのも釣りだからありません。
ですが、
・カットウにトラフグが掛かったら、針が折られるかもしれない
・カットウ仕掛けが糸絡み等のトラブルにつながりやすい(手返しが悪くなる)
ブログ主は、こういった事を釣りをしている途中に、やはり気になってしまうため、トラフグ仕掛けには基本カットウを外す、という結論に至っています

まとめ:仕掛けは頑丈性を優先、カットウは状況次第
・トラフグ仕掛けは小細工なしの頑丈さを優先!オススメはYouTubeでも紹介された仕掛け!
・エサ針(親針)と比べると刺さりを重視する設計の軸の細いカットウ針は、トラフグ釣りには向かない(と思う)けど、小型が交じるようなときはカットウを付けることもある
というのがブログ主の結論です
原則は、カットウ無しの強靭な仕掛けで臨んで、
「掛かったトラフグは仕掛けに自信を持って、ファイトして釣り上げる」
釣り方に自信が出れば自然と釣果も付いてくるはずです
是非、この強靭な仕掛けを持って、トラフグ釣りにチャレンジしてみてください!
