さらに、
こんな方のための記事です
この記事では、船釣り歴23年(2025年時点)のブログ主が、船からのカットウフグ釣りの常識と言われる基本仕掛けを頭に入れながら、新たな仕掛けを考案、作成し、更なる釣果を目指して試行錯誤する様を書いていきます。
あとは、
こんな事を思っているけど、「自分では試せないし‥」っていう方にも、もしかしたらお役に立てるかも知れません
前回までの記事はこちら↓

前回、紹介した仕掛けは、こちらです↓

そして今回紹介する仕掛けは、こちら↓

↓メルカリで販売してます
「改良ver 自作カットウフグ仕掛け」
こんな事がわかるように解説していきます!
「改良ver 自作カットウフグ仕掛け」の特徴
仕掛けの上部にステンレス線1.0mmを使用

◎オモリとエサ針の絶妙な配置で絡みにくく
今回の仕掛けで一番にこだわった部分です
何にこだわったかと言うと、
オモリとエサ針を別々の位置に、かつ、絶妙に配置することです
それは、
・魚のアタリを出やすくするため
・絡みにくくするため
です
今回仕掛けの軸になる材料は、ワイヤーではなく「ステンレス線(1.0mm)」を使用しています
どう違うのかというと、
ワイヤーだと赤エビの重みでエサ針とワイヤーが少し垂れ下がっていまうんです
こうなると、エサ針とワイヤー本線の距離が近くなるので、仕掛けが絡まりやすくなります
この部分を改良して「ステンレス線(1.0mm)」にしてみました↓
↑こんな感じで赤エビを付けても仕掛けの姿勢を保てています
さらにワイヤーに比べて硬く、オモリよりも上部にステンレス線がエサ針に伸びていることで、
魚のアタリを出やすくしています


↑イメージはこんな感じ
さらにさらに、ステンレス線を「く」の字にすることでエサ針とオモリ、さらにカットウもオモリに干渉しないような位置設定にしています
↑こんな感じです
エサ針にアシストフックを設置

◎エビをガッチリとホールドし外れにくく
最近、関東はカットウフグ釣りのエサに「赤エビ」を主流としています
その赤エビですが、フグの食いは一定上に良いものの、
エサ持ちが非常に悪いです
エサ針から外れやすい赤エビをアシストフックがホールドできるようにしています

↑こんな感じです
この仕掛けの赤エビの付け方のコツは、
①エサ針に赤エビが真っ直ぐになるように付ける

②もう一つの針(アシストフック)をなるべく赤えびの先端(遠い位置)付近に刺す


↑こんな感じです
こうすれば、今までエサ針から飛び出ていた赤エビがアシストフックによりホールドされ、より外れにくくなります
この仕掛けの「アシストフック」は、エサのホールド、外れにくくするためです
一般的な「アシストフック」のような魚を補助的に掛ける目的ではないため、針自体も小さく刺さりやすい細軸を選んでいます
アオヤギやホヤといったエサにも少なからず効果はあると思いますが、エサ自体の形状を考えるとアシストフックとは、あまり相性は良くないと思います
なので、
赤エビ以外のエサを使う場合に、邪魔になるようなら取り外してしまいましょう

↑こんな感じで取り外し可能なので臨機応変に対応してもらえればな、と思います
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「改良ver 自作カットウフグ仕掛け」

カットウは従来通り
下部のカットウ針を中心とした部分は、従来通りの仕掛け構成となっています
今一度、特徴をおさらいしてみます
◎仕掛け全体が絡みにくく切れない、”ハリのあるワイヤー”
カットウ針を含む仕掛け全体にはハリのあるワイヤーを使用しています
ナイロンやフロロカーボンに比べハリがあるためヨレにくく、カットウ同士が絡みにくい、かつ、ワイヤーのため余程の事がない限り切れません
◎抜群の掛かりと貫通力を生む、”中通しカットウ針”

カットウ針には中通しと環付きの2つがありますが、この仕掛けは、
中通しにこだわっています
環付きに比べ中通しは、カットウ針の下部を支点に引っ張る(合わせる)ため、掛かりと貫通力が良いと考えているからです
◎仕掛けの姿勢が保てる、”5号オモリ”

一番下のカットウ針の下に5号オモリを付けています
これは、仕掛けを投入した後の、
- 仕掛け投入後のフォール直後
- 上下の誘い
- 空合わせ直後
こういった「フワッ」っと仕掛けが浮いたりした時、5号オモリが付いていると、一番下のカットウが早く沈み、カットウ仕掛け全体の姿勢が、より素早く保てます
早い話、仕掛けが絡むのは仕掛け全体が屈折するからで、仕掛けの最下部にオモリを付けて沈下速度を速くすれば、仕掛けが屈折する時間を短くすることができるということです
ワイヤーだけでもかなり絡みを防げるとは思いますが、より絡む可能性は少なくできると思います
◎根掛かりの多いポイントで活躍する、”下部カットウのアイ”

一番下のカットウ下部にハリスを結べるように「アイ」を設けています
これは根掛かりの多いポイントのためです
アカメフグ等の根回りをポイントとした釣りの場合は、あっという間に根掛かりしてしまいますので、

↑こんな感じで、捨て糸+ナス型オモリを付ければ、根掛かりの多いポイントに強い胴突き仕掛けになります
↑当然ですがその時は、この部分のオモリを外してください


何故かと言うと、

捨て糸とカットウの位置が近くなるからです

↑カットウ下部のアイに捨て糸+オモリを結びましょう
まとめ:挑戦は続くけど、ひとまず完成形

色々、試行錯誤している「カットウフグ仕掛け」ですが、ココまで来るのに結構苦労しました
試行錯誤を繰り返し今回の仕掛けを使った最初のテスト釣行で、

茨城県鹿島の「幸栄丸」さんにて、竿頭になりました
特にその日は、周りの皆が釣れてない状況だったので、テストにはもってこいの状況でした
隣の人には「その仕掛けどこで売ってるんですか?」なんて聞かれたくらいです
2025年7月現在、メルカリにて販売しています
市販の「カットウフグ仕掛け」と比べ、値段は高いと思います
個人でハンドメイドしているので、材料原価と送料、手間を考えると、これ以上値段を下げると赤字になってしまうため、どうかご了承いただけると幸いです
でも、その値段に見合うだけの価値は提供できると思ってます!
こんな方は、是非お試しいただければ嬉しいです
今回の仕掛けが今のところの完成形ですが、今後もさらに改善点を見つけて「新仕掛け」を作っていくことに変わりはありません
大好きな釣りと仕掛け作りで、この記事を読んでいるみなさんが、より楽しい釣りになるように、これからも頑張っていこうと思います!
それでは、良い釣行を!
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「改良ver 自作カットウフグ仕掛け」