「もはや代用じゃなく本物です」【カットウフグ】専用竿もいいけど、”汎用竿”も優秀です
こんな疑問を持っている方へ読んでもらいたい記事です
この記事では2000年から船釣りをしているブログ主が、ある”汎用竿”を紹介しつつ、カットウフグ釣りに向く理由も説明していきたいと思います
早速ですが”カットウフグ釣り”には、どんな竿を使っていますでしょうか
一般的に”カットウフグ釣り”に使う竿の特徴としては、
・長さは1.5〜1.8mと短め
・10〜30号のオモリ負荷
・硬い”9:1”や”8:2”の先調子
こんな感じだと思います
そんなカットウフグ釣りに使う竿ですが、千葉県の外房や茨城、大洗といったフィールドをメインに釣行しているブログ主がメインとして使っている、
ある”汎用竿”
これが非常に使い勝手が良いので、このブログを読んでいただいているカットウフグ釣り好きな皆様へ「ぜひ紹介したい!」と思って記事を書きました
これを読んでもらえれば、その”汎用竿”の良さを理解できるのはもちろん、これからの皆さんのカットウフグ釣りも、より理解を深めてもらえると思いますし、もっと楽しくなることは間違い無いと思います!
では早速、そのある”汎用竿”とは…、
順番に解説していきます!
この記事はブログ主の経験に基づいていて、読んでいただいている皆さまのお役に立つ事を目指し書いておりますが、個人の見解でもあるため、商品の機能や性能を約束するものではありません。何卒ご了承ください。
汎用竿「ダイワ シーパワー」の製品スペック
ダイワの船釣り汎用竿「シーパワー73 80-240」の製品スペックです
ダイワ(Daiwa)の公式ホームページも合わせてどうぞ↓
注目してほしいところは、
・「全長(m)」
・「標準自重(g)」
・「調子(曲がり方)」
です
後ほど、それぞれについて説明しますが、まずは同メーカーの”専用竿”の製品スペックも見ていきましょう
専用竿「ダイワ 極鋭」の製品スペック
同メーカーであるダイワの「極鋭カットウフグ」の製品スペックです
ダイワ公式ホームページも合わせてどうぞ↓
言わずとしれた、ダイワのカットウフグ専用竿、ハイエンドモデルですね
細かい違いや製品自体の差はあれど、専用竿の特徴としての、
・長さは1.5〜1.8mと短め
・10〜30号のオモリ負荷
・硬い9:1の先調子
こんな点を備えている王道の専用竿と言えるでしょう
”専用竿”との比較と、”汎用竿「シーパワー」”のメリット、デメリット
| アイテム | シーパワー 73 80-240・N | 極鋭カットウフグ S/H-178 |
|---|---|---|
| 全長(m) | 2.4 | 1.78 |
| 継数 | 2 | 2 |
| 仕舞寸法(cm) | 125 | 140 |
| 標準自重(g) | 175 | 86 |
| 先径/元径(mm) | 1.8/13.4 | 0.7/9.8 |
| 錘負荷(号) | 50~150 | 10~35 |
| カーボン含有率(%) | 92 | 99 |
| 適合クランプサイズ | SS | - |
| メーカー希望本体価格(税抜) | 18,700円 | 69,300円 |
同じメーカーの竿同士を比べてみると、こんな感じになります
汎用竿の「シーパワー」、専用竿の「極鋭」
先程も書きましたが注目してほしいのは、
・「全長(m)」
・「標準自重(g)」
・「調子(曲がり方)」
です
順番に比較していきます
「全長(m)」(竿の長さ)
・専用竿と比べると”非常に長い”
「極鋭」の1.78mに対し、「シーパワー」は、
2.4mと、だいぶ長いです
◯竿が長いと「誘い」と「取り込み」がしやすい
ブログ主の記録用に残しているYouTubeの動画です
※茨城県の鹿嶋エリアでの釣りです
誘い(空合わせ) 〜 取り込みまでの一連の動作を見てもらいたいです
長竿なので、
・軽く竿を振り上げるだけで誘い(空合わせ)になる
・ストロークが長い分、取り込みしやすい
こういったメリットがあります
△「取り回し」はしにくい
当たり前ですが、短い専用竿に比べて、竿が長くなればなるほど、釣り場での取り回しはしにくくなります
その「取り回し」の一番嫌なシチュエーションは、穂先の糸絡みをほどく時だと思います
竿が長い分、無理やり竿を曲げて糸からみをほどこうとするのは危険です
面倒ですが、一度船に竿を取り込んで、竿をまっすぐに伸ばした状態でほどきましょう
→普段から気を付けていれば「問題なし!」
こういったデメリットはあるにしても、特にブログ主は問題と感じていません
なぜなら糸がからんだ時の、「一度船に竿を取り込んで、竿をまっすぐに伸ばした状態でほどく」のは船釣りの基本中の基本だからです
長竿のデメリットは、釣り人側の技術で十分補えることです
気にせず、いつもの、ていねいな釣りを心がければ問題ありません!
「標準自重(g)」(竿の重さ)
・専用竿と比べると”重い”
「極鋭」の86gに対し、「シーパワー」は、
175gと、約2倍です
△竿が長いから当然重くなる
当然ですが、短い竿より長い竿の方が重くなります
確かに専用竿と比べると重くなるのは事実なのですが、じゃあ実際にその重さが「カットウフグ釣りに支障になるか」というと、そうでも無いとブログ主は思います
→特に重く感じないから心配なし
ブログ主は使っていて、特に「重いなぁ」と感じたことは無いんですよね
これはおそらく誘い(空合わせ)の仕方にも要因があるような気がします
もう一度、YouTubeの動画を見てほしいのですが、
多くの人は誘い(空合わせ)のときに、リールや竿尻を支点として竿先を動かすことが多いんじゃないでしょうか
とすると、竿の重さ全てが腕や体に掛かることは無いはずです
竿の重さ自体は専用竿に比べて重いのは事実ですが、重さの割に腕や体に負担が感じられにくいのは、そういったことが要因にあるんじゃないかと思います
ですので、竿の重さもブログ主は全く問題として感じていません
「調子」(曲がり方)
・専用竿と比べると”柔らかい”
超先調子の専用竿に比べ、「シーパワー」は、
7:3の先調子です
柔らかいとなぜ良いのか、説明していきます
△アタリは取りにくい、けど…
多くの専用竿は、フグのアタリを取るべく繊細な穂先と超先調子の9:1のアイテムが多いんじゃないかと思います
ですが、ブログ主は「そもそもフグのアタリは取るべきなのか」という疑問を持っています
→そもそもアタリは取らなくていいと思う
千葉県 大原港のフグ釣り老舗船「敷島丸」さんのYouTubeの動画です
この動画を初めて見た時の感想は、
「これ、竿先にアタリ出る?」
です
竿先にアタリが出るというのは、魚がエサを通じて仕掛けを引っ張っているということです
この動画のショウサイフグのように、海底に着底した瞬間を狙って、その場でエサをついばむような魚はアタリが極々出にくいと、ブログ主は強く思います
特に最近言われている”ゼロテンション”という仕掛けの操り方だと、なおさらアタリは取れにくいんじゃないかと思います
なぜならカットウフグ釣りの仕掛けの大部分は、オモリが仕掛けの最上部に付いているからです
魚がエサをつつくと最初にオモリに力や振動が加わり、その後に糸、竿先といった順番に力が伝播していきます
オモリが着底している状態のゼロテンションを保っているなら尚更で、エサの付いた針には魚の詳細なアタリ(力、振動)は余計に伝わりにくいです
◎アタリは取れないと割り切って、誘い(空合わせ)でフグを掛ける!
神奈川県 金沢八景の有名釣船屋さん、「野毛屋釣船店」さんの公式YouTubeの動画です
※大変参考になる動画です
動画の中で東京湾のフグ釣りを知り尽くした名人の船長も説明されていますが、
「アタリがあっても無くても3〜5秒で誘う(空合わせ)」
とのことです
その間にアタリがあったら、それはそれで合わせて掛けていく
これが経験に基づいたカットウフグ釣りの事実だと、ブログ主も思います
◎7:3調子は「掛けやすくバレにくい」
もう一つメリットがあります
それは「魚を掛けやすく、バレにくい」ということです
魚の動きは釣り人が思っているよりも非常に早く、調子が変わったからと言って掛かる魚に影響は出ません
それよりも、硬い硬い先調子の竿だと合わせた時に「カットウ針が動くのが速すぎて、針先が魚を弾いてしまうんじゃないか」と思っています
対して、同じ先調子でも汎用竿「シーパワー」は7:3調子となっていて、専用竿「極鋭」の9:1の超先調子と比べると、かなり柔らかいです
その分、仕掛け(カットウ針)は比較的ゆっくり動き、かつ魚が針先に触ったら、より確率良く刺さるんじゃないかと思います
そして掛かった針先は、魚の動きとともに柔らかい調子の竿先も追従、外れるのを軽減してくれる
この辺はブログ主の個人的見解も多く含んでいるので、実際は異なるかもしれませんが、7:3調子の汎用竿「シーパワー」で問題なくフグが掛かり釣れる、という事実には間違いありません
この事実を実証するかのような動画があります
またまた千葉県 大原港のフグ釣り老舗船「敷島丸」さんのYouTubeの動画です
動画の中の名人が柔らかく長い竿を駆使して、次々とフグを釣り上げています
使われている竿は「シーパワー」では無いと思いますが、見た感じ似たような性能と見受けられます
※流れるような一連の動作は、惚れ惚れするくらい参考になります
そして柔らかい分、当然、魚はバレにくいです
ぜひ皆様に体感してほしいです
汎用竿「シーパワー」を使うフィールド(釣り場)
関東でフグを釣るフィールドは主に、
・東京湾
・千葉の外房
・茨城県の鹿嶋、大洗他
・福島県 他
といったところになりますが、この内、今回紹介している汎用竿「シーパワー」が活躍するのは、
・東京湾
・千葉の外房
・茨城県の鹿嶋、大洗他
・福島県 他
になると思います
主戦場は”太平洋”
この汎用竿「シーパワー」が活躍するのは、ポイントの水深が20m以上の深場で、オモリも25号以上を使用するフィールドがメインになると思います
先程も書きましたが関東だと、
・千葉の外房
・茨城県の鹿嶋、大洗他
・福島県 他
この辺りのポイント、いわゆる太平洋になってくると思います
補足:電動リールを使うことで、よりポテンシャルを引き出せる
この汎用竿「シーパワー」は、電動リールとの相性が抜群です
もう一度、ブログ主の動画を見てほしいのですが、
※何度も見せてしまって、すみません
この動画でも電動リールを使っています
誘い(空合わせ)直後に魚の重みを感じ、テンションが抜ける前に即座に最速巻きを開始、一定のテンションで深場からフグを一気に引きずりだす
こんなことができるのは電動リールならでは、だと思います
ぜひ電動リールと組み合わせて使用してみてほしいです!
ブログ主のオススメの電動リールはこちら↓
2024年に発売した、ダイワの最小、最軽量の電動リールです
東京湾のタチウオ釣りでの使用を多くPRされていますが、太平洋側のカットウフグ釣りにピッタリのアイテムです
※先程のブログ主の動画の中の電動リールも、ダイワ(DAIWA) シーボーグ 100J/100JL です
東京湾でも使えなくは無いけど、
東京湾でも使えなくはないんですが、ポイントの水深が10m前後と比較的浅く、使うオモリも10号がメイン、重くても20号まで(この場合、胴付きが多い)といったフィールドは、この竿は「かなりオーバーパワーかな」、といった印象です
東京湾では、専用竿がいいと思います
それに東京湾は釣り人口も多く、釣船屋さんに独自ルールもあるので、もしかしたら一定の長さ以上の竿は使用禁止の場合もあります
もし使用したい場合は、船の予約の時に、この長さの竿(2.4m)を使用しても良いか確認してみてください
まとめ:汎用竿を上手く使えば、専用竿にも負けない!
今回は、ダイワの船釣り汎用竿「シーパワー」について解説してきました
◎長竿で「誘い」と「取り込み」をしやすく!
◎長竿ならではの重さは気にならない!
◎7:3調子で、誘いで掛け合わせて、魚もバレにくい!
カットウフグ釣りの考え方に付いても解説したので、理解できてもらえたら嬉しいです
それと同時に東京湾のカットウフグ釣りには専用竿に劣ることも解説してきました
カットウフグ釣りに限らず、1つのアイテムで全てが解決するほど、釣りというものは単純ではないということです
こう思われた方もいるかも知れませんが、事実である以上、仕方ありません
それよりも、今までの常識や慣習にとらわれて、「この釣りには、この道具しか無い!」と思うほうが、釣りの視野も狭くなるし楽しむことができなくなるんじゃないでしょうか
今回紹介した汎用竿「シーパワー」は、おそらく全国探しても、これをカットウフグ釣りに使っている人は、ほとんどいないんじゃないかと思います
でも、フグの習性やカットウ釣りを追求して考えていくと、汎用竿といえど、この竿を使うメリットばかりが浮き彫りになるという不思議なことが起きるわけです
全ては、カットウフグ釣りが好きで、「もっと釣れる方法はないか」と考えたからこその結果です
このブログは、そんな皆んなの当たり前の願いを具現化して挑戦していくために運営しています
これからも、釣りのあらゆる可能性に挑戦して、釣果はもちろん、思う存分釣りを楽しめる方法を模索していくブログにしていきたいな、と思います
それでは皆さま、良い釣行を!
今回紹介したアイテムです、よかったら見てみてください↓





